中山七里の小説『渡瀬シリーズ』を読む順番とあらすじ、時系列を一覧にまとめました。
上川隆也主演のドラマ『テミスの剣』、工藤阿須加主演の『連続殺人鬼カエル男』情報もあわせてチェックしていきます。
- 単行本:第10作『ヒポクラテスの悔恨』(2021年5月12日発売)
- 文庫本:第9作『ヒポクラテスの試練』(2021年12月10日発売)
中山七里の小説『渡瀬シリーズ』を読む順番
渡瀬シリーズは、全10作品あります。
- 『連続殺人鬼カエル男』(2011年2月4日発売)
- 『贖罪の奏鳴曲』(2011年12月22日発売)
- 『切り裂きジャックの告白』(2013年4月27日発売)
- 『テミスの剣』(2014年10月24日発売)
- 『ヒポクラテスの誓い』(2015年5月4日発売)
- 『ヒポクラテスの憂鬱』(2016年9月13日発売)
- 『ネメシスの使者』(2017年7月21日発売)
- 『連続殺人鬼カエル男ふたたび』(2018年5月11日発売)
- 『ヒポクラテスの試練』(2020年6月11日発売)
- 『ヒポクラテスの悔恨』(2021年5月12日発売)
※文庫本は『ヒポクラテスの試練』まで発売されています。
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刊行順=時系列順になっているので、刊行順に順番に読んでいくのがおすすめです。
- 『連続殺人鬼カエル男』(2011年2月4日発売)
- 『テミスの剣』(2014年10月24日発売)
- 『ネメシスの使者』(2017年7月21日発売)
- 『連続殺人鬼カエル男ふたたび』(2018年5月11日発売)
渡瀬が主人公の作品は、『テミスの剣』と『ネメシスの使者』の2つです。
『連続殺人鬼カエル男』と『連続殺人鬼カエル男ふたたび』は部下の古手川が主人公です。
その他のシリーズでも渡瀬と古手川は度々登場しています。
- 御子柴シリーズ:『贖罪の奏鳴曲』
- 犬養シリーズ:『切り裂きジャックの告白』
- ヒポクラテスシリーズ:『ヒポクラテスの誓い』、『ヒポクラテスの憂鬱』、『ヒポクラテスの試練』、『ヒポクラテスの悔恨』
渡瀬ファンはぜひチェックしてみてください。
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渡瀬シリーズのあらすじ
連続殺人鬼カエル男
マンションの13階からフックでぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。これが近隣住民を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の凶行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに……。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の正体とは?どんでん返しにつぐどんでん返し。最後の一行まで目が離せない。
御子柴シリーズの『贖罪の奏鳴曲』とリンクしている部分が多数あります。
詳しくは⇒中山七里「御子柴シリーズ」を読む順番とあらすじ【全5作品】
贖罪の奏鳴曲(しょくざいのソナタ)
弁護士・御子柴礼司は、ある晩、記者の死体を遺棄した。死体を調べた警察は、御子柴に辿りつき事情を聴く。だが、彼には死亡推定時刻は法廷にいたという「鉄壁のアリバイ」があった――。
渡瀬&古手川のコンビが登場します。
古手川が埼玉県警に配属になって1年が過ぎた頃の話で、時系列は『贖罪の奏鳴曲』が後です。
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切り裂きジャックの告白
東京都内の公園で臓器をすべてくり抜かれた若い女性の死体が発見された。やがてテレビ局に“ジャック”と名乗る犯人から声明文が送りつけられる。その直後、今度は川越で会社帰りのOLが同じ手口で殺害された。被害者2人に接点は見当たらない。怨恨か、無差別殺人か。捜査一課のエース犬養刑事が捜査を進めると、被害者の共通点としてある人物の名前が浮上した――。ジャックと警察の息もつかせぬ熾烈な攻防がはじまる!
同じく中山七里の『刑事犬養隼人シリーズ』の1作目で、渡瀬は名前のみの登場です。
後の『テミスの剣』で、渡瀬によって派遣されてきた古手川和也が主人公・犬養隼人のサポート役を務めます。
古手川は『連続殺人鬼カエル男』の経験をふまえて推理や捜査にあたっており、本作は古手川の成長譚としても読めるようになっています。
詳しくは⇒中山七里「犬養シリーズ」を読む順番とあらすじ【全6作品】
テミスの剣(テミスのつるぎ)
ドンデン返しの帝王、渾身の大作!
若手時代に逮捕した男は無実だったのか?
鳴海刑事は孤独な捜査を始めたが…社会派ミステリーに驚愕の真実を仕掛けた傑作。豪雨の夜の不動産業者殺し。
強引な取調べで自白した青年は死刑判決を受け、自殺を遂げた。
だが5年後、刑事・渡瀬は真犯人がいたことを知る。
隠蔽を図る警察組織の妨害の中、渡瀬はひとり事件を追うが、
最後に待ち受ける真相は予想を超えるものだった!
どんでん返しの帝王が司法の闇に挑む渾身のミステリ。
下の名前は「聞いた者が思わず吹き出してしまいそうなくらい可愛い」と明かされた渡瀬。
後半は犬養シリーズの『切り裂きジャックの告白』とクロスオーバーします。
『静おばあちゃんにおまかせ』に登場する高遠寺静の現役時代、そして退官することになったいきさつも描かれます。
詳しくは⇒中山七里「静おばあちゃんシリーズ」を読む順番とあらすじ【全4作品】
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ヒポクラテスの誓い
栂野真琴は浦和医大の研修医。単位不足のため、法医学教室に入ることになった。真琴を出迎えたのは法医学の権威・光崎藤次郎教授と「死体好き」な外国人准教授キャシー。傲岸不遜な光崎だが、解剖の腕と死因を突き止めることにかけては超一流。光崎の信念に触れた真琴は次第に法医学にのめりこんでいく。彼が関心を抱く遺体には敗血症や気管支炎、肺炎といった既往症が必ずあった。「管轄内で既往症のある遺体が出たら教えろ」という。なぜ光崎はそこにこだわるのか――。解剖医の矜持と新人研修医の情熱が隠された真実を導き出す、迫真の法医学ミステリー!
ヒポクラテスの憂鬱
埼玉県警のホームページの掲示板に“修正者”を名乗る書き込みがあった。今後、県下で起きる自然死・事故死に企みがないかどうか見極めろという。同日のアイドルの転落死にも言及したため、県警の古手川と浦和医大法医学教室の助教・真琴は再捜査と遺体の解剖に臨んだ。結果、炙り出されたアイドルの秘密と司法解剖制度の脆弱さとは?
渡瀬&古手川が登場。
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ネメシスの使者
死刑判決を免れた殺人犯の家族が次々と殺されていく――。
驚愕の結末待ち受ける社会派ミステリ!死刑判決を免れた殺人犯たちの家族が犠牲となる連続殺人事件が発生。
殺害現場に残されていたのは、ギリシャ神話に登場する「義憤」の女神“ネメシス”の血文字。
『テミスの剣』の渡瀬刑事が謎を追う。事件は遺族による加害者への復讐か、はたまた司法制度への挑戦か?
“ネメシス”の真の狙いとは!?〈ドンデン返しの帝王〉が司法システムと死刑制度の矛盾に正面から挑む傑作社会派ミステリ!
連続殺人鬼カエル男ふたたび
渡瀬&古手川VSカエル男、ふたたび!
凄惨な殺害方法と幼児が書いたような稚拙な犯行声明文、
五十音順に行われる凶行から、街中を震撼させた“カエル男連続猟奇殺人事件”。
それから十カ月後、事件を担当した精神科医、御前崎教授の自宅が爆破され、
その跡からは粉砕・炭化した死体が出てきた。そしてあの犯行声明文が見つかる――。
カエル男・当真勝雄の報復に、協力要請がかかった埼玉県警の渡瀬&古手川コンビは現場に向かう。
さらに医療刑務所から勝雄の保護司だった有働さゆりもアクションを起こし……。
破裂・溶解・粉砕。ふたたび起こる悪夢の先にあるものは……。
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ヒポクラテスの試練
偏屈だが解剖の腕は超一流の光崎藤次郎教授が率いる浦和医大法医学教室に、城都大附属病院の内科医・南条がやって来た。前日に搬送され急死した前都議会議員・権藤の死に疑問があるという。肝臓がんが死因とみられたが、九カ月前に受けた健康診断では問題がなかった。捜査に駆り出された埼玉県警の古手川は、権藤の甥が事故米を使って毒殺を目論んだ証拠を掴む。しかし、光崎が司法解剖から導き出した答えは恐るべき感染症だった! 直後、権藤の周囲で新たな不審死が判明。感染源特定に挑む新米助教・栂野真琴が辿り着いた驚愕の真実とは――!?
渡瀬&古手川が登場。
ヒポクラテスの悔恨
これから一人だけ誰かを殺す。自然死にしか見えないかたちで――。
斯界の権威・光崎に宛てた犯行予告。悪意に潜む因縁とは!?斯界の権威・浦和医大法医学教室の光崎藤次郎教授がテレビ番組に出演した。日本の司法解剖の問題点を厳しく指摘し、「世の中の問題の九割はカネで解決できる」と言い放つ。
翌朝、放送局のホームページに『親愛なる光崎教授殿』で始まる奇妙な書き込みが。それは、自然死に見せかけた殺人の犯行予告だった。
早速、埼玉県警捜査一課の古手川刑事とともに管内の異状死体を調べることになった助教の栂野真琴は、メスを握る光崎がこれまでにない言動を見せたことに驚く。
光崎は犯人を知っているのか!? やがて浮かび上がる哀しき“過ち”とは……?
死者の声なき声を聞く法医学ミステリー「ヒポクラテス」シリーズ、慟哭の第4弾!
渡瀬&古手川が登場。
渡瀬の登場は少なめです。
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ドラマ化情報
『連続殺人鬼カエル男』
全8話 2020年放送
あらすじ
荒れ果てたマンションの高層階で軒に吊るされた女性の死体が見つかった。現場に「きょう、かえるをつかまえたよ」というメモが残されていたことから、犯人は「カエル男」と呼ばれ、街の住人達を恐怖と混乱の渦に陥れていく。果たして、カエル男の目的とは?
スタッフ・キャスト
- 渡瀬 – 鶴見辰吾
- 有働さゆり – 野波麻帆
- 当真勝雄 – 前田航基
- 尾上善二 – 水澤紳吾
- 北村智充 – 永岡佑
- 宮内健 – 希志真ロイ
- 東江結月 – 堺小春
- 光崎藤次郎 – 吉澤健
- 有働真人 – 黒川想矢
- 御前崎宗孝 – 嶋田久作
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ドラマ『テミスの剣』
あらすじ
平成5年。不動産屋を営む夫婦が殺害され、浦和署の刑事・渡瀬(上川隆也)はベテランの先輩刑事・鳴海(高橋克実)と現場へ急行。捜査線上に浮上した容疑者・楠木(中村倫也)を連行する。連日、楠木に対し、鳴海による厳しい取調べが行われ、辰也(伊東四朗)ら両親が訪れても面会を許さないほどだった。楠木は一度自白するも後に覆し、下された死刑判決を控訴するが、主席裁判官の高遠寺(余貴美子)は要求を退け死刑が確定。 強引に自供させた罪悪感に苛まれる渡瀬に、検事の恩田(船越英一郎)は優しい言葉をかける。平成9年。渡瀬は一軒家で起きた殺人事件を担当する。捜査を進めるうちに手口が4年前の事件に酷似していることに気がつく渡瀬。渡瀬の小さな疑問が、やがて思わぬ事件の真相を導き出す。
スタッフ・キャスト
- 鳴海健児 – 高橋克実
- 田口今日子(週刊誌記者・鳴海健児の娘) – 前田敦子
- 渡瀬遼子 – 堀内敬子
- 迫水二郎 – 高橋努
- 楠木明大 – 中村倫也
- 堂島ひとみ(浦和中央署 刑事一課 巡査部長 渡瀬の後輩刑事) – 野波麻帆
- 楠木郁子 – 高林由紀子
- 沓澤睦美 – ふせえり
- 松山那美 – 東風万智子
- 栗栖警視 – 飯田基祐
- 高嶋恭司 – 東根作寿英
- 白須長雄 – 八十田勇一
- 梶浦弁護士 – 猪野学
- 野々村(浦和中央署 警務部 巡査部長) – 和泉崇司
- 生稲奈津美 – 原久美子
- 楠木辰也 – 伊東四朗(特別出演)
- 国枝警部 – ベンガル
- 杉江警部 – 菅原大吉
- 高遠寺静 – 余貴美子
- 恩田嗣彦 – 船越英一郎
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