ヒュー・ロフティングの小説『ドリトル先生シリーズ』を読む順番とあらすじ、時系列を一覧にまとめました。
エディー・マーフィー、ロバート・ダウニー・Jr主演の映画『ドクター・ドリトル』情報もあわせてチェックしていきます。
ドリトル先生シリーズの刊行順一覧
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ドリトル先生シリーズは、イギリス出身の小説家ヒュー・ロフティングによるシリーズで、
本編が12冊、番外編が2冊あります。
ドリトル先生はロフティングがアメリカに移住後、発刊された作品のため、アメリカでの発行年順にまとめています。
日本でも1941年から、アメリカの発行順通りに発刊されています。
新訳版では、1巻『アフリカゆき』が『アフリカへ行く』、
12巻『楽しい家』が『最後の冒険』へとタイトル訳が変更されています。
ちなみに、番外編の『ドリトル先生のバースデー・ブック』については、日本では未刊行です。
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ドリトル先生シリーズを読む順番
- ドリトル先生アフリカへ行く
- ドリトル先生航海記
- ドリトル先生の郵便局
- ドリトル先生のサーカス
- ドリトル先生の動物園
- ドリトル先生のキャラバン
- ドリトル先生と月からの使い
- ドリトル先生の月旅行
- ドリトル先生月から帰る
- ドリトル先生と秘密の湖
- ドリトル先生と緑のカナリア
- ドリトル先生の最後の冒険
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ドリトル先生シリーズを読む順番は、アフリカへ行く→航海記→郵便局→サーカス→動物園→キャラバン→月からの使い→月旅行→月から帰る→秘密の湖→緑のカナリア→最後の冒険。
ドリトル先生シリーズの話の内容は、刊行順=ストーリー順ではありません。
ストーリーの時系列が刊行順とはずれるため、刊行順に読むとやや内容がわかりにくい点もありますが、
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井伏鱒二版と新訳との違いは?比較
「ドリトル先生」といえば、岩波文庫の井伏鱒二訳が有名です。
しかし、井伏版は、1951~79年にかけて出版されたもので、時代の制約もあったせいか、原文どおりに訳されていないところも多くあります。
例えば、トリュフが「松露」と訳されていたり、日本に馴染みの薄いイギリス風の料理や菓子、食材の名称が、かなり意訳されています。
角川文庫版の新訳では、そうした点が改められ、できるだけ原文から忠実に訳されています。
- アヒルのダブダブが焼くおやつが先行訳では「パン」だが、正しくはイングリッシュ・マフィンであるため、新訳では「マフィン」に。
- ブタのガブガブの好物は先行訳では「オランダボウフウ」だが、正しくは「アメリカボウフウ」。新訳ではこれを英文そのままの「パースニップ」に。
- 世にもめずらしい動物pushmi-pullyu(頭が二つある動物)は、先行訳では「オシツオサレツ」だが、新訳では「ボクコチキミアチ」に。
などなど、イギリスの文化背景を知っていないと正しく訳せないくだりが、今の日本語で美しく訳されています。
また、ポンドやシリング、ペニーなどのイギリスの通貨単位を、現代基準の日本円(概ね1ペニー=100円)に換算されています。
そのため、新訳版の方がより現代的で、わかりやすい日本語となっており、子供でも抵抗なく読み進めることができます。
2024年10月放送のNHK Eテレ『100分de名著』で取り上げられたことでも話題になりました。
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岩波少年文庫、角川つばさ文庫、角川文庫の違い
ドリトル先生シリーズは、3種類発売されています。
- 岩波少年文庫版:井伏鱒二訳、全13巻
- 角川つばさ文庫版:全14巻
- 角川文庫版:新訳、全10巻
違いとしては、先程の日本語訳が異なる点と、
岩波少年文庫版は、挿絵も作者のロフティングの自筆画が使われています。
角川つばさ文庫は、子供向けの児童文庫です。
挿し絵が多く、読みやすくなっています。
内容は角川文庫版と全く同じです。
なので、より低年齢のお子さんの場合は、角川つばさ文庫がおすすめです。
また、新訳版は、2025年1月現在、最終巻と番外編が発売されていません。
なので、新訳版で全巻読みたい場合は、角川つばさ文庫版を読むようにしてください。
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ドリトル先生シリーズの時系列一覧
- ①ドリトル先生アフリカへ行く
- ③ドリトル先生の郵便局
- ④ドリトル先生のサーカス
- ⑥ドリトル先生のキャラバン
- ⑪ドリトル先生と緑のカナリア
- ②ドリトル先生航海記
- ⑤ドリトル先生の動物園
- ⑦ドリトル先生と月からの使い
- ⑧ドリトル先生の月旅行
- ⑨ドリトル先生月から帰る
- ⑩ドリトル先生と秘密の湖
- ⑫ドリトル先生の最後の冒険
2巻『航海記』の冒頭部分は1839年と明示されており、ドリトル先生がアフリカから帰ってきた後、数年後の話になります。
これを基準に作中のエピソードを時系列順に並べると、3巻『郵便局』、4巻『サーカス』、6巻『キャラバン』、11巻『緑のカナリア』の時系列がずれます。
これらの巻は、ドリトル先生が助手の「トミー」ことトーマス・スタビンズと出会うより以前の出来事であるため、2巻『航海記』より前になります。
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ドリトル先生シリーズのあらすじ
ここでは新訳版のあらすじを紹介していきます。
ドリトル先生アフリカへ行く
リトル先生は動物のことばが話せる、世界でただひとりのお医者さん。でも患者は動物ばかりで人はよりつかず、いつも貧乏。
ある日、ジャングルのサルの間で広がる、おそろしい伝染病の話を聞き、仲良しのオウム、子ブタ、アヒル、犬、ワニたちと、船でアフリカへむかう。
凶悪な海賊との対決、世にもめずらしいボクコチキミアチとの出会い…。
世界中の子どもと動物に愛されるお医者さんの名作を、新訳とかわいい挿絵で楽しもう!
ドリトル先生航海記
動物と話せるお医者さん、ドリトル先生。博物学者でもある先生は、世界中を探検する。
今回は、海をぷかぷか流されていくクモザル島をめざす船の旅。
助手のトミー少年やおなじみの動物たちと、謎の大学者ロング・アローを捜すことに。
世にもめずらしいカブトムシも大発見!?
裁判でブルドッグの証言を通訳したり、巨大カタツムリと海底旅行したりと、ゆかいなお話が目白押し。
新訳シリーズ第2弾!
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ドリトル先生の郵便局
ドリトル先生は、海の上の郵便局を動物たちとはじめることに。それも世界最速のツバメ郵便!! 世界じゅうの動物からへんてこな手紙がどっさり届く。パタゴニアのブタからは「婚約指輪は鼻にはめるの?」なんてお悩み相談も。おまけに戦をしかけられたかわいそうな王国を助けたりと、先生は大活躍。やがて、この世で一番古い謎の生き物から、秘密の湖への招待状が! 動物たちが力を合わせ、驚きのパワーを見せる感動の第3巻!
ドリトル先生のサーカス
やっとおうちに帰ってきたドリトル先生。でもお財布はすっからかん。もう動物たちとサーカス団に入るしかない!? ひさしぶりに会った妹のサラはびっくり。なんでお医者さまがサーカスに? 先生は、気の毒なオットセイを逃がそうとして殺人犯にまちがわれたり、アヒルがバレリーナになるゆかいな動物劇を上演したりと大忙し。ついにドリトル・サーカスが誕生!? ありえないことだらけの第4巻。読みやすい新訳と楽しい挿絵で!
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ドリトル先生の動物園
ついにドリトル先生が助手のトミー少年と、世界に一つだけの檻のない動物園をはじめた。ウサギ・アパートやリス・ホテル、アナグマ居酒屋まである、まさに夢の動物町。ここでは、毎晩ネズミたちがおかしなお話会をひらいたり、キツネ署長が子ブタを逮捕したりと、びっくりゆかいの連続! ところが、大金持ちの遺産をめぐる事件に先生がまきこまれてしまい、探偵犬と謎を解くことに…。どんでん返しの動物ミステリー、第5巻!
ドリトル先生のキャラバン
ドリトル・サーカスが大都会ロンドンでデビュー! そこへ箱馬車で向かう道中、先生は緑のカナリアの天才歌手と出会い、世界初の鳥のオペラがひらめく。フラミンゴやペリカンも歌って踊る、このとんでもない舞台は成功するのか? 他にも、野鳥を売りとばす悪人をこらしめようと、先生が女性に変装して潜入したり、お金持ちになった犬が人間を雇って子守りをさせたり、ゆかいなお話が目白押し。びっくりぎょうてんの第6巻!
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ドリトル先生と月からの使い
ドリトル家には楽しい動物の施設がいっぱい。なかでも犬のケッチ教授の博物館では、変わった発掘品が集められ、ちょんまげ犬の物語など、毎晩愉快なお話会が開かれる。一方、虫語の研究に夢中な先生が、ハエの館を作りたいと言いだして、アヒルの家政婦ダブダブはかんかん! そんなある日、お庭に謎の巨大生物が舞い降りた。えっ、先生を迎えに来た月からの使い!? さあ、いよいよ月への大冒険が始まる。
ドリトル先生の月旅行
何者かに呼ばれ、ついに月までやってきた先生は、オウムのポリネシア、サルのチーチー、トミー少年と調査に乗り出す。行く先々で出会うのはとんでもなく大きな動植物たち――巨大カブト虫や巨大コウノトリ、そして不気味な巨人の足跡。みんな、なぜかこそこそ隠れてこちらを見張っています。先生を呼んだのはいったい誰? やがて先生たちまで巨大化して…!? 絶体絶命×史上最大のピンチが訪れる、名作新訳シリーズ第8巻!
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ドリトル先生月から帰る
トミー少年が、先生を月に残して一人で地球に帰ってくると、家はすっかり荒れ放題。やっぱり先生がいないとダメなんだ! 動物たちと庭を手入れしたり、お金を稼いだりしながら、トミーはひたすら先生の帰りを待つ。ある月食の晩、ついに月にのろしがあがり、先生が巨大バッタに乗って帰ってきた! えっ、この6m近くある巨人が先生?? しかもお土産は、動物たち皆が怖がる…月のネコ!? 動物と話せるお医者さんシリーズ第9巻!
ドリトル先生と秘密の湖
第3巻『郵便局』に登場した、秘密の湖にすむ世界最古の生き物を覚えてる? その謎の生き物どろがおが、なんと地震で生きうめに! 先生と動物たちは、彼を助けるために、なつかしのファンティッポ王国に旅立つ。そこで、先生のおうちに昔住んでいたワニのジムと再会し、奇想天外な救出作戦に乗り出す。どろがおが目の当たりにした「ノアの箱舟」の真実が明らかに。人が動物を、動物が人を命がけで救う大感動の第10巻! 作者の遺作。
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ドリトル先生と緑のカナリア
天才カナリア歌手のピピネッラ。おおくは語られずにきた、その波乱万丈(はらんばんじょう)な人生〔かごの鳥なのに〕が今あきらかに! 軍(ぐん)のマスコットから毒(どく)ガス探知係(たんちがかり)までこなし、出産(しゅっさん)、初恋〔!〕、そして命がけで海をわたる!? 世界の果(は)てでピピネッラがさいごにねがったのは「人間(おにいさん)に会いたい!」でした。先生と動物たちは行方不明の元飼い主の窓(まど)ふきおにいさんをさがしますが、おにいさんは正義(せいぎ)のために外国政府(がいこくせいふ)に追われ…。涙涙(なみだなみだ)の第12巻! 動物と話せるお医者さんの物語を、絵62点と新訳(完訳)でどうぞ!
ドリトル先生の最後の冒険
アフリカで命をうばわれるツバメたちを先生が助ける「アオムネツバメ」、自分をすくってくれた少年に命がけでおんがえしする「船乗り犬」、犬たちがよかれと思ってはじめたのに大めいわくな騒動(そうどう)をまきおこす「犬の救急車」、探偵犬(たんていけん)の推理(すいり)が光る「気絶(きぜつ)した男の怪事件(かいじけん)」、つばさ文庫でしか読めない日本初公開の「ドリトル先生、パリでロンドンっ子と出会う」など、笑って泣けて感動する9つの短編をまとめた第13巻。動物と話せるお医者さんの物語を、絵68点とくわしい年表つきの新訳(完訳)でどうぞ!
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【番外編】ドリトル先生のガブガブの本
ドリトル家一の食いしんぼう・ブタのガブガブが、食べ物にまつわるトンデモ本を出版しました! その名も『ガブガブの本』! アイスボックス探偵(たんてい)が活躍(かつやく)する食べ物ミステリー、おおくのトマトが犠牲(ぎせい)になったトマト戦争物語、ガブガブがためしてもちろん失敗したダイエット法、食べ物悲劇(ひげき)に食べ物夢占(ゆめうらな)いと、笑えるものから泣けるお話まで10編を掲載(けいさい)! ガブガブの初恋話まで読めちゃう最終作にして最高においしい番外編! 動物と話せるお医者さんの物語を、絵50点の新訳(完訳)でどうぞ!
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映画『ドクター・ドリトル』情報
エディー・マーフィー版
あらすじ
ジョン・ドリトルは少年時代、動物と話ができる不思議な能力を持っていた。だが、父親のアーチャー(オシー・デイヴィス)は異常だと心配し、悪魔払いまで呼んだうえ、ジョンから動物を遠ざけた。以来、彼は動物と話すことをやめていた。成人したジョン(エディ・マーフィ)は成功した医者で、美しい妻リサ(クリスティ・ウィルソン)、二人の娘マヤ(カイラ・プラット)、シャーリース(レーベン=シモーネ)と幸せに暮らしている。マヤは幼い時のジョンと同じで動物好きの内気な子供だが、ジョンは「友達を作れ」と冷たかった。ある日、ふとしたことで、ジョンに昔の能力が蘇る。再び動物たちの声が聞こえるようになったのだ。噂はたちまち動物界に広まり、ジョンの家にはアヒルやヤギ、馬などが診察を求めにやってくる。ついには自殺願望のサーカスのトラを説得するハメになる。だが、動物と話をするジョンを見て、同僚たちは彼を精神病院に送る。一時は動物と話すことをやめて社会復帰したジョンだが、病気で危機に瀕しているトラを見かね、病院に連れ込む。病院の買収話を進める現実主義の同僚はジョンを阻止しようとするが、動物たちがジョンを応援。リサはジョンの言葉を疑うが、「本当に話せたのだ、自分が間違っていた」とアーチャーに諭される。難しい脳の手術に成功し、トラを救ったジョンに、人々は拍手を送る。娘のマヤとも和解し、医者としての生きがいも取り戻すのだった。
スタッフ・キャスト
Dr.John Dolittle:エディ・マーフィ
Archer Dolittle:オジー・デイビス
Dr. Mark Weller:オリバー・プラット
Dr. Gene Reiss:リチャード・シフ
Lisa Dolittle:クリステン・ウィルソン
Dr. Fish:ジェフリー・タンバー
Maya Dolittle:カイラ・プラット
Charisse Dolittle:レイブン・シモーネ
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ロバート・ダウニー・Jr版
あらすじ
100年以上にわたり世界中で愛読されているヒュー・ロフティングの児童文学作品で、過去にもエディ・マーフィ主演版などで映画化された「ドリトル先生」シリーズを、「アイアンマン」「シャーロック・ホームズ」のロバート・ダウニー・Jr.主演で新たに映画化したアドベンチャー。名医ではあるが変わり者で、動物と話せるドリトル先生は、世間から遠ざかり、さまざまな動物たちとひっそり暮らしていた。しかし、若き女王が重い病に倒れたことを耳にしたドリトル先生は女王を救うことができる唯一の治療法を求めて、頑固なオウム、臆病なゴリラら個性的な仲間たちと伝説の島へと出発する。冒険を続ける中で、先生の過去、国を揺るがす陰謀など、さまざまな事実が明らかとなっていく。ダウニー・Jr.がドリトル先生を演じるほか、エマ・トンプソン、ラミ・マレック、トム・ホランドら豪華俳優陣が動物たちのボイスキャストとして出演。監督は「トラフィック」でアカデミー脚色賞を受賞したスティーブン・ギャガン。
スタッフ・キャスト
ジョン・ドリトル:ロバート・ダウニー・Jr.
トミー・スタビンズ:ハリー・コレット
ブレア・マッドフライ:マイケル・シーン
バッジリー卿:ジム・ブロードベント
ラソーリ:アントニオ・バンデラス
ヴィクトリア女王:ジェシー・バックリー
リリー・ドリトル:カシア・スムトゥアニク
レディ・ローズ:カーメル・ラニアード
アーナル:ラルフ・アイネソン
アーナル・Jr.:ソニー・アシュボーン・サーキス
ガレス:オリバー・クリス
ポリネシア(声):エマ・トンプソン
チーチー(声):ラミ・マレック
ダブダブ(声):オクタビア・スペンサー
ジップ(声):トム・ホランド
ヨシ(声):ジョン・シナ
プリンプトン(声):クメイル・ナンジアニ
ケヴィン(声):クレイグ・ロビンソン
チュチュ(声):マリオン・コティヤール
ベッツィ(声):セレーナ・ゴメス
バリー(声):レイフ・ファインズ
ドラゴン(声):フランシス・デ・ラ・トゥーア
トンボのジェームズ(声):ジェイソン・マンツォーカス
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